9月21日〜22日のAIニュースから、副業やツール選びに関係する4件を選びました。今日いちばん注目度が高いのは、xAIの新モデル「Grok 4.7」が価格を据え置いたまま処理速度・コーディング性能を引き上げた発表です。
今日の要点(3行まとめ)
- Grok:新モデル「Grok 4.7」を発表。料金は前モデルと同額のまま、コーディング系ベンチマークが向上
- GPU:次世代「GeForce RTX 60」シリーズは2028年へ延期との観測。リーク情報のため未確定
- AIエージェント:AmazonがMetaのAIエージェント「Muse」による代理購入をブロック。一方Xiaomiは大型オープンモデル「MiMo-V2.6」を無料公開
1. xAI、新モデル「Grok 4.7」を発表 価格据え置きでコーディング性能を強化
何が起きた:xAI(SpaceXAI)は2026年9月21日(米国時間)、AIモデル「Grok 4.7」を発表しました。料金は前モデル「Grok 4.6」と同額(100万トークンあたり入力2ドル・出力6ドルから)に据え置きつつ、長時間のコーディング作業を評価する「CursorBench 4.0」で46.3%(前モデルは40.4%、競合モデル「Sol」は41.7%)、電気工学分野の「EEBench」で64.0%、法務分野の「Harvey Legal Agent Benchmark」で19.6%と、いずれも自社最高スコアを記録したとしています。「Cursor」「Grok Build」のほか、Grok API・サードパーティ製コーディングツール・各種クラウド経由で利用できます。
誰に関係する:Cursorなどのコーディング支援ツールを使っている人、複数のAIモデルを使い分けて副業やツール開発をしている人。
今できること:料金が変わらず性能だけ上がっているため、すでにGrok APIやCursor経由でGrokを使っている人はモデルを切り替えるだけで恩恵を受けられます。ChatGPT・Claude・Geminiとの使い分けはChatGPT・Claude・Gemini比較記事を参照してください。
出典:xAI公式ブログ/関連報道:ITmedia、Impress Watch(確認日:2026-09-22)
2. 次世代「GeForce RTX 60」シリーズ、2028年へ延期の観測 ※リーク情報
何が起きた:NVIDIA関連のリーク情報で実績のあるKopite7kimi氏が2026年9月21日、次世代「GeForce RTX 60」シリーズ(Rubinアーキテクチャ)について「GR20xは2028年の製品」とX(旧Twitter)で言及しました。当初は2027年前半、その後2027年後半と見られていましたが、さらに後ろ倒しになった形です。別のリーカーKepler_L2氏や調査会社The Informationも同時期の延期を指摘しており、NVIDIAがデータセンター向けGPU(Vera Rubin等)の開発にリソースを集中させていることが背景とみられます。NVIDIA公式の発表ではなく、あくまでリーク情報である点に注意してください。
誰に関係する:次世代GPUへの買い替えを待っている人、ローカルLLMや画像生成AI用にGPUの購入時期を検討している人。
今できること:次世代GPUを待つ場合、2028年まで待機することになる可能性があります。現行のRTX 50シリーズで組む場合の選び方はAI用グラフィックボードの選び方(9/23公開予定)でまとめます。
出典:Kopite7kimi氏のX投稿を報じたTechPowerUp、Tom's Hardware/関連報道:ギャズログ、北森瓦版(確認日:2026-09-22)
3. Amazon、MetaのAIエージェント「Muse」による代理購入をブロック
何が起きた:Amazonは2026年9月20日夜(現地時間)から、Metaの新AIエージェント「Muse」による自社サイトへのアクセスをブロックし始めました。ユーザーには「許可されていないAIエージェントによるアクセスの継続は、Amazonの利用規約に違反します」というメッセージが表示されます。Amazon側は、Museがアクセスを事前通知せず正体も明示していないこと、認証情報の保存によるセキュリティリスク、無許可での顧客アカウント情報アクセスの可能性を懸念として挙げています。一方Metaは同日、Shopifyとの提携拡大を発表し、全Shopifyストアで「Shop Pay」経由のMuse決済に対応させました。
誰に関係する:AIエージェントに買い物代行やリサーチを任せたい人、副業でAIエージェントを使ったツールや業務効率化を検討している人。
今できること:現状Amazonでの自動購入代行は使えないため、Amazon商品の購入自体は自分で行い、AIエージェントは比較検討やリサーチ用途に留めるのが無難です。Shopify系ストアであれば代理購入が使える点も覚えておくとよいでしょう。
出典:TechCrunch、The Verge/関連報道:ITmedia(確認日:2026-09-22)
4. Xiaomi、大型オープンモデル「MiMo-V2.6」を無料公開
何が起きた:Xiaomiは2026年9月21日、AIモデル「MiMo-V2.6」のPro・Flash2種類をオープンソースで公開しました。総パラメータ数は309B(活性化パラメータ15B)のMoE構成で、ライセンスはMIT(商用利用可)。自社API(Xiaomi MiMo API Platform)およびOpenRouter経由で利用でき、料金はFlashが入力100万トークンあたり0.14ドル・出力0.28ドルからと安価です。Xiaomiは「Proの性能はClaude Opus 5・GPT-5.6 Solと同等」としています。309Bという規模のため、個人のPCでローカル実行するのは現実的ではなく、API経由での利用が中心になります。
誰に関係する:安価なAPIでLLMを使って副業ツールやチャットボットを作りたい開発者、ChatGPT・Claude以外のAPIコストを比較検討している人。
今できること:OpenRouter経由で試せるため、既存のAPI利用先と価格・性能を比較する候補にできます。ローカルで動かせるサイズのモデルを探している場合はローカルLLMの始め方(9/23公開予定)を参照してください。
出典:Xiaomi MiMo公式サイト、Hugging Face配布ページ/関連報道:testingcatalog.com(確認日:2026-09-22)
今日の一言(編集部コメント)
今日の4件からは、「AIエージェントにどこまで任せるか」という線引きが、ツールの外側(プラットフォーム側)でも進んでいることが見えます。AmazonがMetaのMuseをブロックした一件は、AIエージェントの自律的な行動に対して受け入れ側が防衛を始めた象徴的な例です。一方でGrokやXiaomiのモデルのように、性能・価格の両面で選択肢が増え続けているのも事実。GPUのように「待てば待つほど良くなるとは限らない」ジャンルもあるため、今使えるツール・ハードで何ができるかを基準に判断するのが引き続き有効です。
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- ローカルLLMの始め方(9/23公開予定)
情報確認日:2026年9月22日/各ニュースの詳細は出典リンク先をご確認ください。

