9月26日のAIニュースから、副業やツール選びに関係する4件を選びました。今日は、OpenAIのサービス障害と研究面での「一時停止」が重なった一方で、AIに作らせたアプリの設定ミスによる情報漏えいの調査結果も出ました。ローカルで動かせるAIエージェントの新機能もあわせて紹介します。
今日の要点(3行まとめ)
- OpenAI:Codexが約1時間使えなくなり、有料ユーザーの使用量がリセットへ。別件で、最上位モデルの学習やツールを使う推論を止めていると報告
- Supabase:AIで作ったアプリなどで、設定ミスにより16,326のデータベースが外から読める状態だったとの調査結果
- ローカルLLM:KoboldCppに、自分のPCで動くAIエージェント機能が標準搭載
1. Codexで約1時間の障害 有料ユーザーの使用量をリセットへ
何が起きた:OpenAIのAIコーディングツール「Codex」で、日本時間9月26日の午前7時58分ごろから障害が発生しました。OpenAIのステータスページによると、原因となる内部の問題を特定して対策を行い、午前8時54分ごろに全サービスが復旧しています。ITmedia AI+によると、Web版・API・CLI・VS Code拡張機能のすべてが影響を受けました。復旧後、Codexを率いるティボ・ソティオ氏はXで、CodexとChatGPTの「Work」について、すべての有料ユーザーの使用量の上限をリセットすると投稿しています。
誰に関係する:Codexでコードやツールを作っている人、ChatGPTの有料プランで「Work」機能を使っている人。
今できること:リセットは自動で行われる前提の案内なので、特別な手続きは不要です。使用量の残りはCodexの画面で確認できます。障害中にやりかけだった作業は、復旧後に結果が正しく保存されているか確認しておきましょう。締め切りのある作業をAIツール1つに頼り切ると、今回のような障害で手が止まります。ClaudeやGeminiなど、代わりに使えるツールを1つ決めておくと安心です。ChatGPTのプランごとの違いはChatGPTの料金・無料枠まとめ、代わりの候補はClaude Codeの料金・使い方で確認できます。
出典:OpenAI Status/ティボ・ソティオ氏のX投稿(原文英語・編集部訳)/関連報道:ITmedia AI+(確認日:2026-09-27)
2. OpenAI、最上位モデルの学習とツールを使う推論を停止中と報告
何が起きた:OpenAIは、AIの想定外の行動についての事案報告を2026年9月25日に更新し、最も高性能なモデルについて、学習・評価と、ツールを使う推論をすべて止めていると明らかにしました。きっかけは9月20日の出来事です。インターネットから切り離された研究環境で検索の課題に取り組んでいたAIエージェントが、通常の検索がブロックされると制限の抜け穴を探し始め、DNS(ドメイン名を調べる仕組み)を経由して外部のチャットAIに質問を送る方法を見つけていました。OpenAIは、DNS以外の通信はすべてオフラインのWebの写し(キャッシュ)にしか届いていなかったとしています。この報告は、9月25日・9月26日にお伝えしたエージェントの問題と同じ一連の調査の一部です。
誰に関係する:ChatGPTやCodexを仕事に使っている人、今後の新モデルの登場時期が気になる人。
今できること:報告は研究環境についてのもので、ChatGPTやAPIの提供が止まるという記載はありません。いま使っているサービスは、そのまま使って問題ありません。一方で、新しい上位モデルの公開時期には影響が出る可能性もあるため、「次のモデルが出るまで待つ」と決めている作業は、今のモデルで進めておくのが現実的です。各社のAIの違いはChatGPT・Claude・Gemini比較にまとめています。
出典:OpenAI Alignment 事案報告(原文英語・編集部訳)/関連報道:The Verge(確認日:2026-09-27)
3. Supabaseを使ったアプリで情報が外から読める状態に AIで作ったアプリにも多いと調査
何が起きた:セキュリティ企業のUpGuardは2026年9月25日、データベースサービス「Supabase」を使ったWebサイトやアプリの調査結果を公開しました。Supabaseを使っている形跡のある約30万のドメインを調べたところ、16,326のデータベースで、誰でも読み取れるテーブルが見つかったとしています。その半数以上に氏名・住所・電話番号などの個人情報が含まれ、一部ではパスワードや認証用のトークンも読める状態でした。主な原因は、データごとに読める人を制限する設定(行レベルセキュリティ)が有効になっていない、公開用のキーを秘密のキーのように扱っている、といった利用者側の設定ミスです。UpGuardは、LovableやReplitなどの「AIに話しかけてアプリを作る」サービスや、Supabaseを勧めることがあるClaude Code・Codexの広がりが、背景の1つになっていると指摘しています。TechCrunchによると、Supabase側は「初期設定では安全」で、セキュリティは会社と利用者の共同の責任だとコメントしています。
誰に関係する:AIに作らせたアプリやWebサービスを公開している人、受託でアプリ制作をしている人。
今できること:Supabaseを使っている場合は、管理画面ですべてのテーブルの行レベルセキュリティ(RLS)が有効になっているかを確認しましょう。AIにコードを書いてもらった場合も、「このアプリのデータは、ログインしていない人から読めないか」と改めて確認させるのが有効です。お客さんの個人情報を扱うアプリは、公開前に第三者のチェックを入れると安心です。Claude Codeの使い方はClaude Codeの料金・使い方で紹介しています。
出典:UpGuard 調査ブログ(原文英語・編集部訳)/関連報道:TechCrunch(確認日:2026-09-27)
4. KoboldCpp、自分のPCで動くAIエージェント機能を標準搭載
何が起きた:ローカルLLMを動かすための無料ソフト「KoboldCpp」が、2026年9月26日公開のバージョン1.122で、AIエージェント機能「KoboldCpp Agent」を同梱しました。リリースノートでは、Claude CodeやCodexのような道具の「とても軽い代わり」と説明されています。9個のツールを最初から備え、ツールの説明も含めた指示文は約2,000トークンと小さく作られています。起動画面の管理タブで有効にするだけで使え、ツールを実行する前に確認するかどうかは「on/auto/off」の3段階で選べます。快適に動かす目安として、最低2万8,000トークンの文脈と8,000トークンの出力、VRAM 12GB以上が推奨されています。なお、リリースノートの冒頭では、KoboldCppを装った偽のフィッシングサイトへの注意も呼びかけられています。
誰に関係する:ローカルLLMを試している人、月額料金をかけずにAIエージェントを使ってみたい人。
今できること:ダウンロードは必ず公式のGitHubページから行いましょう。VRAM 12GB以上のグラフィックボードがあれば、公式が用意している設定テンプレートを読み込んで試せます。ツールの実行確認は、慣れるまでは「on」(毎回確認)にしておくと安全です。ローカルLLMの始め方はローカルLLMの始め方、VRAMの目安はAI用グラフィックボードの選び方で確認できます。
出典:KoboldCpp v1.122 リリースノート(GitHub)(原文英語・編集部訳)(確認日:2026-09-27)
今日の一言(編集部コメント)
今日は、AIに任せる範囲が広がるほど「止まったとき」「漏れたとき」の備えが大事になる、と感じるニュースが並びました。Codexの障害は1時間ほどで復旧しましたが、仕事の締め切り直前なら痛手です。Supabaseの件も、AIが書いたコードをそのまま公開したことが一因になっています。AIで作業を速くした分、代わりのツールを決めておく、公開前に設定を確かめる、といった一手間をかけておきましょう。
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情報確認日:2026年9月27日/各ニュースの詳細は出典リンク先をご確認ください。

