【9月29日】今日のAIニュース|Claude Sonnet 5.5、料金据え置きほか4件

9月29日のAIニュース Sonnet 5.5・旧API終了 192GBミニPC ほか2件

9月28日〜29日のAIニュースから、副業やツール選びに関係する5件を選びました。今日の一番の話題は、Claudeの中位モデルが「料金そのまま・より速く」なったことです。あわせて、OpenAI APIの古いモデルの提供終了、AIエージェントを安全に動かすためのNVIDIAの新しい仕組み、大きなローカルLLMを動かせるミニPC、AMDの大型買収を紹介します。

目次

今日の要点(3行まとめ)

  • Claude:「Claude Sonnet 5.5」公開。料金は据え置きで、出力が30%以上速く、タスク当たりのコストは最大30%減
  • OpenAI API:「davinci-002」など旧モデル4種の提供が9月28日で終了。古いツールを使っている人は要確認
  • ハードウェア:NVIDIAがAIエージェントの安全基盤を公開、GMKtecは192GBメモリのAIミニPCを発売

1. Anthropic「Claude Sonnet 5.5」公開 料金据え置きで30%以上高速に

何が起きた:Anthropicは2026年9月28日、Claudeの中位モデル「Claude Sonnet 5.5」を公開しました。公式発表によると、出力の速さは前のSonnet 5より30%以上向上し、同じ作業をより少ないトークン数・ツール呼び出しでこなせるようになったため、タスク当たりのコストは最大30%下がるとしています。API料金はSonnet 5と同じ100万トークンあたり入力2ドル・出力10ドル(キャッシュ読み取りは0.20ドル)で、値下げではなく「使う量が減る」ことで安くなる仕組みです。Claude本体・Claude Codeのほか、AWS・Google Cloud・Microsoft Azureを含むすべてのプラットフォームで提供されています。軽量版の「Claude Haiku 5.5」も数週間以内に追加される予定です。詳しくは単独速報記事で解説しています。

誰に関係する:Claudeで文章作成・資料づくり・表計算・コード修正をしている人、APIでClaudeを組み込んだツールを使っている人。

今できること:公式の料金ページでは、FreeプランでもSonnet系のモデルが使えることになっています。まずはいつもの作業(記事の下書きや資料の要約など)を一度試して、速さの違いを確かめてみましょう。API利用者は、モデルIDをclaude-sonnet-5-5に変えるだけで切り替えられます。プランごとの違いはClaudeの料金・無料枠まとめ、他のAIとの比較はChatGPT・Claude・Gemini比較で確認できます。

出典:Anthropic公式「Introducing Claude Sonnet 5.5」、Claude料金ページ(原文英語・編集部訳)/関連報道:TechCrunch(確認日:2026-09-29)

2. OpenAI API、「davinci-002」など旧モデル4種の提供を終了

何が起きた:OpenAIのAPI向け廃止予定一覧によると、2025年9月26日に告知されていた旧モデル4種の提供が、2026年9月28日で終了しました。対象は「gpt-3.5-turbo-instruct」「babbage-002」「davinci-002」「gpt-3.5-turbo-1106」で、OpenAIはいずれも「gpt-5.6-terra」への移行を勧めています。OpenAIは「利用が減っている古いモデルを整理し、開発者がモデルを選びやすくするため」と説明しています。この終了は海外の掲示板でも話題になっていました。

誰に関係する:APIキーを使う自作ツールや、数年前に作られた文章生成ツール・プラグイン(WordPressの記事作成プラグインなど)を使い続けている人。ChatGPTの画面で使っている人には直接の影響はありません。

今できること:自分で作ったスクリプトやツールの設定に、上の4つのモデル名が書かれていないか確認しましょう。書かれている場合は動かなくなっている可能性があるため、gpt-5.6-terraなど現行モデルへの書き換えが必要です。外部の有料ツールを使っている場合は、提供元が新しいモデルに対応済みかを確認しておくと安心です。ChatGPTのプランの違いはChatGPTの料金・無料枠まとめで確認できます。

出典:OpenAI API「Deprecations」(原文英語・編集部訳)(確認日:2026-09-29)

3. NVIDIA、AIエージェントの暴走を防ぐ安全基盤を発表 中核ソフト「OpenShell」はオープンソース

何が起きた:NVIDIAは2026年9月28日、AIエージェントを安全に動かすための「Open Agent Safety Platform」を発表しました。中心となるのは、エージェントがアクセスできる範囲を実行環境の側で制限するソフト「OpenShell」で、オープンソースとしてGitHubなどで公開されています。あわせて、データセンター向けの専用チップ(BlueField-4)上でエージェントの動きを外から見張り、決められた範囲を越えようとしたらミリ秒単位で隔離する監視機能「Sentry」も用意しました。Anthropic・Microsoft・Salesforceなど100を超える組織が協力しているとしています。ここ数日、AIエージェントがテスト環境の外に出ようとした事例が続けて報じられており(9月28日の記事参照)、その対策として出てきた形です。

誰に関係する:ローカルLLMやオープンなAIエージェントを自分のPCで動かしている人、AIエージェントに作業を任せる機会が増えている人。

今できること:Sentryは企業のデータセンター向けですが、OpenShellは誰でも入手できます。ただし、現時点では開発者向けのソフトで、一般の人がすぐ使える形ではありません。まずは「AIへの指示で縛る」のではなく「AIが触れる範囲そのものを狭める」という考え方を取り入れ、エージェントに作業させるときは専用フォルダだけを渡す、重要なファイルはバックアップしておく、といった基本から始めましょう。ローカルでAIを動かす方法はローカルLLMの始め方で紹介しています。

出典:NVIDIA Newsroom(原文英語・編集部訳)/関連報道:TechCrunch(確認日:2026-09-29)

4. GMKtec、192GBメモリのAIミニPC「EVO-X5 Pro」を発売 最大160GBをVRAMに

何が起きた:ミニPCメーカーのGMKtecは、AMDの新しいプロセッサ「Ryzen AI Max+ PRO 495」(16コア32スレッド)を載せたミニPC「EVO-X5 Pro」の販売を始めました。公式の販売ページによると、メモリは192GB(増設不可)で、そのうち最大160GBをグラフィックス用のメモリ(VRAM)として割り当てられます。同社は「320B(3,200億パラメータ)クラスのLLMをオフラインで動かせる」としています。価格は2TB構成で通常6,799ドル、確認時点の早期割引価格は6,599ドルです。日本での発売や価格は発表されていません。

誰に関係する:大きなオープンモデルを自分のPCで動かしたい人、AI用にグラフィックボードを買うかミニPCを買うか迷っている人。

今できること:6,000ドルを超える高価な機材です。「とにかく大きなモデルを載せたい」のか「小〜中型のモデルを速く動かしたい」のかで、選ぶべき機材は変わります。まずは自分が動かしたいモデルの大きさと必要なメモリ量を確認しましょう。VRAMの目安はAI用グラフィックボードの選び方、ローカルLLMの始め方はローカルLLMの始め方で解説しています。

出典:GMKtec公式販売ページ(EVO-X5 Pro)(原文英語・編集部訳)(確認日:2026-09-29)

5. AMD、フェイフェイ・リー氏のWorld Labsを約82億ドルで買収へ

何が起きた:AMDは2026年9月28日、AI研究企業のWorld Labsを買収すると発表しました。買収は全株式交換で総額約82億ドル、規制当局の承認を経て2026年末までに完了する予定です。World Labsは、文章・画像・動画から操作できる3D空間を生成・再現・シミュレーションする「空間知能」のモデルや、ロボットの学習技術を開発しています。創業者で、AI研究の第一人者として知られるフェイフェイ・リー氏はAMDの上級副社長兼チーフサイエンティストに就任します。AMDのリサ・スーCEOは、オープンなエコシステム向けのAI基盤を提供する戦略を進めるためだと説明しています。

誰に関係する:3DやAI動画の生成ツールに関心がある人、NVIDIAとAMDのどちらのグラフィックボードを選ぶか迷っている人。

今できること:買収はまだ完了しておらず、すぐにAMD製品で何かが使えるようになるわけではありません。ただ、GPUメーカーが自前でAIモデルの研究部門を強化する動きは、今後のAI向けソフトの対応状況にも影響します。グラボ選びでは「AIソフトがどれだけ対応しているか」が今も大きな判断材料です。詳しくはAI用グラフィックボードの選び方を参考にしてください。

出典:AMD プレスリリース(原文英語・編集部訳)/関連報道:TechCrunch(確認日:2026-09-29)

今日の一言(編集部コメント)

今日はClaude Sonnet 5.5の「料金は同じでも、使う量が減るので実質安くなる」という発表が印象的でした。AIの料金は、表示されている単価だけでなく「1つの作業にどれだけ使うか」でも変わります。一方で、OpenAI APIの旧モデル終了のように、使っているモデルが突然止まることもあります。月に一度くらいは、自分の使っているAIツールの料金とモデル名を見直しておくと、ムダな出費やトラブルを減らせます。

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情報確認日:2026年9月29日/各ニュースの詳細は出典リンク先をご確認ください。

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