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この記事で分かること
- 予算別(〜7万/〜9万/〜14万/〜22万/それ以上)に、何が動いて何秒かかるか
- 8GBでは14B以上がメモリ退避で極端に遅くなる理由
- 同価格帯のRTX 5060 Ti 16GBとRX 9070 XT、どちらを選ぶか
⏱ 30秒で選ぶなら:迷ったらVRAM 16GB。約13.5万円ならRTX 5060 Ti 16GB(画像生成も)かRX 9070 XT(文章生成の速さ)、予算を抑えるならRX 9060 XT 16GB
🔍 他ツールとの違い:選び方の理屈はAI用グラボの選び方、2機種の詳しい比較は5060 Ti vs 5070 Ti。この記事は「予算内でどれを買うか」に絞っています
OllamaやLM StudioでローカルLLMを動かすためのグラボを、予算別に5機種選びました。選び方の考え方(なぜVRAMが最優先か)はAI用グラボの選び方にまとめているので、この記事では**「予算内でどれを買うか」「買うと何が動くか」**に絞ります。
結論を先に書くと、迷ったらVRAM 16GBです。2026年9月は価格が上がっていますが、ローカルLLMを続けるなら8GBからの買い替えが一番の遠回りになります。
🧮 全GPUの推定速度と最新価格の一覧 → ローカルLLM向けGPUランキング/2枚で迷ったら AI用グラボの1対1比較
結論:予算別のおすすめ早見表
| 予算 | おすすめ | VRAM | 価格.com最安 | 動くモデルの目安 |
|---|---|---|---|---|
| 〜7万円 | RTX 5060 | 8GB | 67,800円 | 8Bまで |
| 〜8万円台 | RX 9060 XT 16GB | 16GB | 84,980円 | 14Bまで快適 |
| 〜14万円 | RTX 5060 Ti 16GB | 16GB | 134,800円 | 14Bまで快適・画像生成も |
| 〜14万円 | RX 9070 XT | 16GB | 134,700円 | 14Bまで・生成速度重視 |
| 〜22万円 | RTX 5070 Ti | 16GB | 209,800円 | 14Bが速い・画像生成も本格的に |
価格は2026年10月14日に価格.comで確認した最安値です。GPUの価格は日々変わるので、購入前に最新価格を確認してください。
比較表:推定速度で見る「何が動くか」
当サイトのGPUランキングの推定値(Qwen3 8B・14B・Qwen3.6 35B-A3B・Qwen3 32B、Q4_K_M量子化・文脈8K)です。△はVRAMに収まらず一部をメインメモリに退避する状態で、速度が大きく落ちます。
| GPU | 8B | 14B | 35B MoE | 32B |
|---|---|---|---|---|
| RTX 5060(8GB) | 63 | △8.6 | △16 | △2.2 |
| RX 9060 XT 16GB | 39 | 21 | △25 | △3.6 |
| RTX 5060 Ti 16GB | 63 | 35 | △28 | △4.0 |
| RX 9070 XT(16GB) | 77 | 43 | △29 | △4.1 |
| RTX 5070 Ti(16GB) | 100+ | 70 | △31 | △4.3 |
単位はtok/秒(1秒あたりに出る文字のかたまりの数)。チャットで快適と感じるのはおおむね20 tok/秒以上が目安です。どの16GB機でも32Bは実用的な速度にならない点も押さえておきましょう。
比較の基準
- VRAM容量:モデルが「動くか・動かないか」を決める。最優先
- メモリ帯域幅:VRAMに収まったモデルの「速さ」を決める(5060 Ti 448GB/s、9070 XT 640GB/s、5070 Ti 896GB/s)
- 価格.com実勢:2026年9月はメモリ価格の高騰で、定価ではなく実勢で比べる必要がある
- 画像生成もやるか:画像・動画生成はNVIDIA(CUDA)向けの情報とツールが多い
各GPUの解説
〜7万円:RTX 5060(8GB)
- 向いている人:まず8Bクラスを試したい、ゲーム用と兼ねたい
- 価格:価格.com最安67,800円
- 強み:8Bモデルなら推定63 tok/秒と十分速い
- 注意点:8GBでは14B以上が厳しい。14Bは推定8.6 tok/秒まで落ち、会話では待ち時間が気になるレベル。長い文脈を使うとさらにVRAMが足りなくなります。同価格帯のRTX 5060 Ti 8GB(最安72,800円)も8GBなので同じ制約があります
- → 詳細:RTX 5060の推定速度
〜8万円台:Radeon RX 9060 XT 16GB
- 向いている人:予算を抑えて16GBを手に入れたい
- 価格:価格.com最安84,980円
- 強み:約8.5万円で16GB。14Bが推定21 tok/秒で、VRAMに収まる
- 注意点:帯域幅が320GB/sと狭く、速度は5060 Ti 16GBより下。画像生成はNVIDIAほど情報が多くない
- → 詳細:RX 9060 XT 16GBの推定速度/RTX 5060 Ti 16GBとの比較
〜14万円:RTX 5060 Ti 16GB
- 向いている人:ローカルLLMも画像生成も1枚でやりたい
- 価格:価格.com最安134,800円(9月以降、値上がりが続いています)
- 強み:16GB+CUDAでツールの対応が最も広い。14Bが推定35 tok/秒
- 注意点:同価格のRX 9070 XTより文章生成は遅め。9月以降、価格が上がっている
- → 詳細:RTX 5060 Ti 16GBの推定速度/5060 Ti vs 5070 Ti
〜14万円:Radeon RX 9070 XT(16GB)
- 向いている人:用途は文章生成が中心で、同じ予算で速さを取りたい
- 価格:価格.com最安134,700円(9月末の119,500円から値上がり)
- 強み:帯域幅640GB/sで、14Bが推定43 tok/秒と5060 Ti 16GBより速い
- 注意点:ROCmとVulkanのどちらで動かすかで速度が変わり、ドライバ更新で優劣が入れ替わった例もあります。設定を試す手間を許容できる人向け
- → 詳細:RX 9070 XTの推定速度/RTX 5070 Tiとの比較
〜22万円:RTX 5070 Ti(16GB)
- 向いている人:14Bクラスを常用し、画像・動画生成も本格的にやる
- 価格:価格.com最安209,800円
- 強み:帯域幅896GB/sで14Bが推定70 tok/秒。16GB機では最速クラス
- 注意点:VRAMは5060 Ti 16GBと同じ16GB。動くモデルの大きさは変わらないので、「速さ」に約7.5万円を払うかどうかで判断します
- → 詳細:RTX 5070 Tiの推定速度
それ以上の予算:RTX 5090・Mac・Ryzen AI Max+・RTX Spark搭載PC
- RTX 5090(32GB):価格.com最安1,189,800円(掲載3製品)。32Bが推定63 tok/秒と別格ですが、価格も別格です
- 大きなモデル(35B MoE・70B以上)を動かしたいなら、GPUではなく**メモリを大量に積めるMac(M4 Max 128GBなど)やRyzen AI Max+ 395搭載PC(128GB)**が候補。速度は下がりますが、推定で35B MoEが100 tok/秒以上(Mac M4 Max)・51 tok/秒(Ryzen AI Max+)と、16GBのGPUより大きいモデルが載ります
- NVIDIA RTX Spark搭載PC(2026年10月〜):NVIDIAの新しいWindows PC向けチップで、Blackwell世代のRTX GPU(最大6,144コア)とGrace CPU(最大20コア)が最大128GBのメモリを共有します。MacやRyzen AI Max+と同じく大きなモデルを載せられ、NVIDIAのGPUなのでCUDA対応のツールを使えるのが違いです。ノートPCは10月16日から順次発売(国内の発売時期は機種ごとに異なる)、小型デスクトップは11月発売予定で、Acer・ASUS・Dell・HP・Lenovo・Microsoft・MSI・Gigabyteから出ます(NVIDIA公式)。国内では日本HPの「OmniBook Ultra 16」が直販でメモリ32GB 599,500円〜/64GB 799,700円〜(税込・10月20日確認)など、価格は構成で大きく変わります。実際の速度のレビューもまだ少ないので、購入は各メーカーの公式ページとレビューを確かめてから検討してください
- 旧世代(RTX 4090/3090など)は在庫がわずかで割高です(価格.com最安:4090が848,000円、3090が330,791円・10/14時点)。中古を除き、新品で狙うメリットは薄くなっています
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評判・使用感(ユーザーの声)
個人ブログ・技術記事の実測報告を集約しました。
- 良い点:「16GBあれば12〜14Bが余裕を持って動く」という報告が多数。RTX 5060 Ti 16GBでGemma 4 12Bを動かしても使用VRAMは約9.6GBだった、という実測もあります
- 良い点:Ryzen AI Max+ 395は「大きいモデルが安定して動くようになった」という声。ドライバやソフトの改善で状況が変わりやすい分野です
- 気になる点:Radeonは「VulkanとROCmのどちらが速いか」がドライバで入れ替わる。Ollamaの自動設定がVRAMを保守的に見積もり、手動設定で約8倍速くなったという報告もあり、設定で速度が大きく変わる
- 利用者報告の数値(2026年9月時点):RTX 5060 Ti 16GBで9B〜12Bが約43〜81 tok/秒、RX 9070 XTでQwen3 14Bが約49〜61 tok/秒、Ryzen AI Max+ 395でQwen3.6 35B-A3Bが約53〜63 tok/秒(いずれも個人の実測・環境で変動)
選び方のポイント
- とりあえず試したい:GPUを買う前に、今のPCでOllama・LM Studioを動かしてみる。GPUなしでも小さいモデルは動きます
- 8Bで足りるか分からない:足りなくなる人が多いので、最初から16GBを選ぶ
- 画像生成もやる:RTX 5060 Ti 16GB(予算があれば5070 Ti)
- 文章生成だけ・速さ重視:RX 9070 XT
- 30B以上のモデルを動かしたい:16GBのGPUでは厳しい。Mac・Ryzen AI Max+か、クラウド(ChatGPT・Claude)を併用
- 副業の作業用に買う:GPUを買っても収益は保証されません。週に数回しか使わないなら、月額のクラウドAIの方が安く済むことが多いです(AI副業の始め方)
よくある質問
Q. ローカルLLMはGPUの8GBで足りますか? A. 8Bクラスなら十分動きます。ただし14B以上はVRAMに収まらず、推定で10 tok/秒を下回るほど遅くなります。長く使うなら16GBをおすすめします。
Q. ローカルLLMはグラボなしでも動きますか? A. 動きます。CPUとメインメモリだけでも小さいモデルは使えますが、速度はGPUより大きく落ちます。まず今のPCで試し、物足りなければGPUを検討するのが確実です。
Q. ローカルLLMでRadeonを選んでも大丈夫ですか? A. 文章生成なら、OllamaやLM StudioがVulkan・ROCmに対応しているので実用的です。ただし設定で速度が変わりやすく、画像生成はNVIDIA向けの情報の方が多い点は理解しておきましょう。
Q. ローカルLLM用にGPUを2枚使うのはありですか? A. llama.cppなどは複数GPUにモデルを分けて載せられます。ただし電源・ケース・マザーボードの条件が厳しくなるため、まずは1枚で16GB以上を確保する方が失敗しにくいです。
PCごと買うなら:グラボを単体で買って組み込むのが不安な場合は、BTOパソコンのショップで、上の表のVRAMを目安にグラボを選んで構成する方法もあります。→ 【FRONTIER】
/パーツの型番まで選べるショップなら パソコンショップSEVEN/静かさや冷却にこだわるなら BTOパソコンのサイコム
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まとめ
- ローカルLLM向けのグラボはVRAM 16GBが基準。8GBは8Bまで
- 約8.5万円ならRX 9060 XT 16GB、約13.5万円ならRTX 5060 Ti 16GB(画像生成も)かRX 9070 XT(速さ)、約21万円ならRTX 5070 Ti
- 30B以上の大きいモデルは16GBでは厳しいので、Mac・Ryzen AI Max+かクラウドを検討
→ AI用グラボの選び方/ローカルLLMの始め方/GPUランキング/AIツール料金早見表
情報確認日:2026年9月29日/GPU価格は日々変動します。購入前に最新価格をご確認ください。推定速度は当サイトの計算による目安で、実際の速度は環境・設定で変わります。 参考:価格.com ビデオカード、ローカルLLM向けGPUランキング、Murasan Lab(RTX 5060 Ti 16GB実測)、ガデログ(RX 9070 XT実測)、Zenn(Ryzen AI Max+ 395実測)

