DeepSeekの危険性は?クラウド版とローカルの違い・自分のPCで動かす方法【2026年版】

DeepSeekは危険? クラウドとローカルの違い 自分のPCで動かす方法

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この記事で分かること

  • クラウド版は入力が中国のサーバーに保存され、中国の法令が適用される(公式)
  • 公開された重みを自分のPCで動かせば、入力はPCの外に出ない
  • 個人のPCで動くのは「蒸留版」。VRAM 8〜16GBで7B〜14Bが目安

⏱ 30秒で選ぶなら:気になるならアプリ・Web版に個人情報や仕事の資料を入れない。使いたいなら蒸留版をOllama・LM Studioで自分のPCで動かすのが安心

🔍 他ツールとの違い:モデルのライセンス比較はローカルLLM 日本語おすすめ比較、ツールの入れ方はローカルLLMの始め方。この記事は「DeepSeekの安全性の考え方」に絞っています

DeepSeek(ディープシーク)は中国のAI企業が開発した生成AIです。性能が高く、ChatGPTのように無料で使えるアプリ・Web版がある一方で、「DeepSeekは危険?」という検索も多く見られます。

結論から言うと、「どう使うか」で考えるべき点が大きく変わります。アプリ・Web版(クラウド)は入力が中国のサーバーに保存されます。公開された重み(モデル本体)を自分のPCで動かす場合、入力はPCの外に出ません。

この記事では、公式の規約と公的機関の発表をもとに、両者の違いと、自分のPCで動かす方法を整理します。

目次

結論:使い方別の早見表

使い方 入力の行き先 考えたい点 向いている用途
アプリ・Web版 中国のサーバー 個人情報・仕事の資料は入れない 公開情報の調べもの・試し使い
API(従量課金) 中国のサーバー アプリ版と同じ 開発・検証
自分のPC(ローカル) PCの中だけ 回答の偏り・モデルの大きさ 機密のある文章の下書き・要約

DeepSeekのクラウド版の危険性:規約に書いてあること

DeepSeekの公式プライバシーポリシー(2026年2月10日更新)と利用規約から、利用前に知っておきたい点をまとめます。

  • 集める情報:入力した文章・音声・アップロードしたファイル・チャット履歴、端末の情報、IPアドレスなど
  • 保存先:中華人民共和国にあるサーバー
  • 学習への利用:入力をモデルの学習・改善に使うことがある。利用者には学習への利用を拒否する権利があると書かれています
  • 準拠法:中国本土の法律。紛争は運営会社(杭州深度求索人工智能)の所在地の裁判所で扱う
  • 出力の権利:生成した文章の権利は利用者に帰属し、商用利用もできるとされています

日本の個人情報保護委員会の注意喚起

個人情報保護委員会は2025年2月3日に「DeepSeekに関する情報提供」を出しています。要点は次の2つです。

  • DeepSeek社が取得した個人情報を含むデータは、中国にあるサーバーに保存される
  • そのデータには中国の法令が適用される(個人情報保護法、サイバーセキュリティ法、データセキュリティ法、国家情報法など)

同じ時期に、デジタル庁のデジタル社会推進会議幹事会も、政府機関に向けて業務で使う前に相談するよう注意喚起しています(報道による)。

米国政府の対応(2026年10月に官報掲載)

米国の国土安全保障省(DHS)は、連邦の文民機関のシステムからDeepSeekの製品を削除し、新たな調達から外す命令を出しました(2026年7月24日発令、10月20日に官報に掲載)。DeepSeekを使って作られた第三者の製品も削除の対象です。

ただし、これは米国の政府機関向けの命令で、個人の利用を禁止するものではありません。

モデルそのものの安全性:検証で分かっていること

米国のNIST(国立標準技術研究所)のAI評価機関CAISIは、2025年9月にDeepSeekのモデルの評価結果を公表しました。

  • 悪意ある指示に従ってしまう「エージェントの乗っ取り」に、米国の主要モデルより12倍かかりやすかった
  • 一般的な「脱獄」の手法を使うと、R1-0528は明らかに有害な依頼の94%に応じた(米国モデルは8%)
  • 中国共産党寄りの不正確な主張を、米国モデルの約4倍くり返した

評価の対象はR1・R1-0528・V3.1で、現在の主力のV4系の評価ではありません。とはいえ、AIに自動で操作を任せる使い方(エージェント)や、政治・歴史の話題では、回答をそのまま信じない方がよいでしょう。

DeepSeekの危険性はローカルなら下がる?オープンソース版の考え方

DeepSeekはモデルの重みをMITライセンスで公開しています(Hugging Face公式)。自分のPCで動かす場合の考え方は次のとおりです。

  • 入力の行き先:モデルは計算するだけのファイルで、入力を外部に送る仕組みはありません。ただし、動かすツール(Ollama・LM Studioなど)側の設定は確認しておきましょう
  • 回答の偏り:学習のときに入った傾向は、ローカルでもそのまま残ります。上の評価の「偏り」「指示に従いやすさ」は、ローカルでも同じように考えます
  • 商用利用:MITライセンスなので、副業で生成物を使うこともできます。ただし70Bの蒸留版はLlamaのライセンス条件も引き継ぎます

個人のPCで動くのは「蒸留版」

本家のDeepSeek V4.1-Flashは総パラメータ552Bと大きく、個人のPCでは現実的ではありません。個人が動かすのは、QwenやLlamaにDeepSeek-R1の考え方を学ばせた**蒸留版(R1 Distill)**です。

サイズ ファイルの大きさ(Ollama公式) 必要VRAMの目安 向いているPC
7B/8B 4.7GB/5.2GB 8GB〜 ゲーミングノート・ミドルのPC
14B 9.0GB 12〜16GB VRAM 16GBのグラボ
32B 20GB 24GB〜 ハイエンドのグラボ
70B 43GB 48GB〜 個人では難しい

自分のGPUで動くかどうかはVRAM計算機で確認できます。

評判・使用感(ユーザーの声)

note・技術ブログ・報道を読んで、多い声をまとめました。

  • 良い点:「推論(考える過程)が見えて面白い」「14Bでも論理パズルを解けた」。自分のPCで動かせばデータの心配がない、という評価も多い
  • 気になる点:そのままだと英語や中国語で答えることがあり、「日本語で答えて」と指示する必要がある。考える過程を長く出すので、実際の回答までに時間がかかる
  • 日本語の追加学習版:サイバーエージェントが日本語で追加学習した版(DeepSeek-R1-Japanese)では、政治的な質問への答え方が元のモデルと違った、という報道もあります

利用者報告の数値(2025年1月〜2026年10月時点):

  • RTX 4060 Ti 16GBで、使用メモリは7Bで約6.3GB、8Bで約7.1GB、14Bで約11.4GB。32BはVRAMに収まらず遅くなった
  • 14B(4bit)の生成速度は、RTX 4090で約59 tok/秒、RTX 3090で35〜40 tok/秒
  • ただし考える過程も文字数に入るため、体感の速さはこれより遅くなります

いずれも個人・他社の実測なので、設定や環境によって変わります。

自分のPCで動かす方法(Ollamaの場合)

  1. Ollamaの公式サイトからアプリを入れる(無料)
  2. ターミナルで ollama run deepseek-r1:8b と入力(VRAM 16GBなら deepseek-r1:14b)
  3. 最初の1回だけモデルをダウンロード。終わったら、そのままチャットできます
  4. 日本語で答えないときは「日本語で答えてください」と最初に伝える

画面で操作したい人はLM Studioでも同じモデルを使えます。詳しい手順はローカルLLMの始め方にまとめています。

16GBクラスのGPUの例(価格は各ストアで最新をご確認ください):

PCごと買うなら:VRAM 16GB以上のグラボを積んだPCが必要な場合は、BTOパソコンのショップで、上の表の必要VRAMを目安に構成する方法もあります。→ 【FRONTIER】/パーツの型番まで選べるショップなら パソコンショップSEVEN/静かさや冷却にこだわるなら BTOパソコンのサイコム

副業で使うときの注意点

  • クライアントの資料・個人情報はクラウド版に入れない。ローカルで使う場合も、契約で外部AIの利用が禁止されていないか確認を
  • 事実の確認は必ず別の情報源で。特に歴史・政治・国際関係の話題は偏りが出やすい
  • 日本語の自然さを重視するなら、ほかのモデルとも比べてみましょう(ローカルLLM 日本語おすすめ比較)

ローカルLLMを使えば月額料金は抑えられますが、副業の収益は保証されません。

よくある質問

Q. DeepSeekは危険ですか?使ってはいけない? A. 日本で個人の利用が禁止されているわけではありません。ただしクラウド版は入力が中国のサーバーに保存され、中国の法令が適用されます(公式・個人情報保護委員会)。個人情報や仕事の資料を入れないこと、が基本の考え方です。

Q. DeepSeekをローカルで動かせば安全? A. 入力がPCの外に出ない点では、クラウド版より安心です。一方、回答の偏りや、悪意ある指示に従いやすい傾向はモデルに残るため、出力の確認は必要です。

Q. オープンソース版にウイルスが入っている危険性は? A. 重みのファイル自体はプログラムを実行しない形式(GGUF・safetensors)が主流です。Ollamaの公式ライブラリやHugging Faceの公式ページなど、配布元が分かる場所から入れましょう。

Q. DeepSeekのAPIの危険性は? A. APIもクラウド版と同じく、入力はDeepSeekのサーバーで処理されます。機密情報を扱うなら、ローカルで動かすか、国内にデータを置けるサービスを選ぶ方法があります。

Q. DeepSeekで作った文章は商用利用できますか? A. 利用規約では出力の権利は利用者に帰属し、商用利用もできるとされています。ローカルの重みはMITライセンスです(70B版はLlamaの条件も確認)。

まとめ

  • DeepSeekのクラウド版は、入力が中国のサーバーに保存され、中国の法令が適用される(公式・個人情報保護委員会)
  • 自分のPCで動かせば入力は外に出ない。個人のPCで動くのは蒸留版の7B〜14B(VRAM 8〜16GB)
  • どちらの場合も、回答の偏りと指示への従いやすさは残るので、出力は確認してから使う

→ ローカルLLM 日本語おすすめ比較/ローカルLLM向けグラボおすすめ/ChatGPT・Claude・Geminiの違い/AIツール料金早見表


情報確認日:2026年10月24日/規約や各国の対応は変わることがあります。利用前に公式の最新情報をご確認ください。 参考:DeepSeek プライバシーポリシー、DeepSeek 利用規約、個人情報保護委員会「DeepSeekに関する情報提供」、Federal Register(DHSの命令)、NIST CAISIの評価、Ollama deepseek-r1、DeepSeek-V4.1-Flash、INTERNET Watch(デジタル庁の注意喚起)、note(RTX 4060 TiでのDeepSeek R1のメモリ)、databasemart(14BのGPU別速度)

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