【10月1日】今日のAIニュース|Gemini 4 Argon発表、API料金ほか4件

10月1日のAIニュース Gemini 4・skills 蒸留攻撃 ほか2件

9月30日〜10月1日のAIニュースから、副業やツール選びに関係する5件を選びました。今日の中心はGoogleです。新しい最上位モデル「Gemini 4 Argon」の発表と、Geminiの「Gem」に代わる新機能「skills」の提供が始まりました。あわせて、OpenAIが公表した「AIの考え方を盗み取る攻撃」、ローカルAI向けの高額ミニPC、ローカルLLMツールの新モデル対応を紹介します。

目次

今日の要点(3行まとめ)

  • Gemini 4 Argon:Googleの新しい最上位モデル。まずはサイバー防御の組織限定で、次に有料APIとUltra加入者へ
  • Geminiのskills:よく使う指示を「/」で呼び出せる新機能。Gemは11月(個人アカウント)に終了し自動で移行
  • ローカルAI:192GBメモリのミニPCが国内で115万円。llama.cppは320Bの「GLM-5.3-Flash」に対応

1. Google「Gemini 4 Argon」発表 まずはサイバー防御組織に限定、API料金は入力2ドル・出力10ドル

何が起きた:Googleは9月30日(米国時間)、新しい最上位モデル「Gemini 4 Argon」を発表しました。複雑な仕事の流れをこなす性能を高めたモデルで、一度に出力できる量の上限が100万トークンに広がっています。ただし、すぐに誰でも使えるわけではありません。まずはGoogleの「Fairwind Program」を通じて信頼できるサイバー防御の組織に限って提供し、安全対策を調整したうえで、有料のAPI利用者とGoogle AI Ultraの加入者から提供を広げるとしています(時期は「できるだけ早く」とだけ説明)。APIの料金は、導入期間は100万トークンあたり入力2ドル・出力10ドル(繰り返し使う入力は95%引き)で、導入期間のあとは入力4ドル・出力20ドルになります。

誰に関係する:Geminiを仕事で使っている人、APIでAIを組み込んだツールを作っている人。Google AI Ultraに加入している人は、最初に使える対象に入ります。

今できること:今のところ一般の利用者は使えないため、急いでプランを変える必要はありません。APIで使う予定の人は、導入期間が終わると料金が2倍になる点を覚えておきましょう。今使えるGeminiのプランと無料枠はGeminiの料金・無料枠まとめ、他のAIとの違いはChatGPT・Claude・Gemini比較で確認できます。

出典:Google公式ブログ「Gemini 4 Argon: our next era of frontier intelligence」(原文英語・編集部訳)/関連報道:ITmedia AI+、PC Watch(確認日:2026-10-01)

2. Geminiに「skills」 よく使う指示を「/」で呼び出し、Gemは11月に終了して自動移行

何が起きた:Googleは9月30日、Geminiのチャットに「skills」を全世界で順次追加すると発表しました。よく使う指示を一度保存しておけば、チャット欄で「/」を入力するだけで呼び出せる機能です。複数のskillsを重ねて使ったり、これまでのチャットから作ったりでき、テキスト・PDF・画像を参考ファイルとして添えられます。Googleは「すべてのGoogle AIサブスクリプションの階層で利用可能」としており、現時点では18歳以上が対象です。skillsは「Gem」に代わる機能で、Gemは個人アカウントで2026年11月、Workspaceの企業向けで2027年3月、教育機関向けで2027年6月に終了します。作ってあるGemは、終了時にskillsへ自動で移行されます。

誰に関係する:Gemに記事の下書きやSNS投稿の型を登録して使っている人。決まった作業をGeminiに繰り返し頼んでいる人。

今できること:Gemは自動で移行されるので、作り直す必要はありません。気になる人は、よく使うGemの指示文をメモに控えておくと、移行後に動きが変わったときに見比べられます。Geminiの基本操作はGeminiの使い方で紹介しています。

出典:Google公式ブログ「Let skills in Gemini tackle your most repetitive tasks」(原文英語・編集部訳)(確認日:2026-10-01)

3. OpenAI、Kimi開発元の関係者による「蒸留攻撃」を公表 1万5,000超のアカウントを停止

何が起きた:OpenAIは9月30日、自社のAIが内部で考えた過程(推論の内容)を不正に取り出し、ほかのAIの学習に使おうとする「蒸留攻撃」を見つけて止めたと公表しました。活動は7月1日に始まり、7月24日・25日には4,000を超えるユーザーから1万6,000件のリクエストが集中しました(成功した件数ではなく試みた件数)。関連する1万5,000を超えるユーザーのまとまりを7月28日までに停止し、その中心は中国のAI企業**Moonshot AI(Kimiの開発元)**の関係者によるものと判断しています。OpenAIは、暗号を破ったり、利用者の会話データに直接アクセスされたりしたものではないと説明しています。

誰に関係する:ChatGPTを使っている一般の利用者の会話データが漏れた話ではありません。AI業界の競争と安全対策の動きとして知っておくと、今後の規約変更などの背景がわかります。

今できること:利用者側で必要な対応はありません。ただ、OpenAIはアカウント作成時の確認を強化したとしており、複数のアカウントを使い分けている人は、規約に沿った使い方か一度確認しておくと安心です。ChatGPTのプランごとの違いはChatGPTの料金・無料枠まとめで確認できます。

出典:OpenAI公式「Disrupting a coordinated model-distillation campaign」(原文英語・編集部訳)/関連報道:GIGAZINE(確認日:2026-10-01)

4. メモリ192GBのAIミニPCが国内で予約開始、価格は約115万円 海外のFramework Desktopは第1便が売り切れ

何が起きた:ACEMAGICは日本の公式ストアで、AMDの「Ryzen AI Max+ PRO 495」を積んだミニPC「F9A」の予約を始めました。メモリは192GB(増設不可)で、そのうち最大160GBをグラフィック用に割り当てられるため、「70B〜200BのLLMをローカルで動かせる」としています。価格は1,149,800円(通常1,249,980円、確認時点)で、予約分は10月末の扱いです。同じプロセッサを積んだ海外の「Framework Desktop」(192GB、6,799ドルから)も、11月出荷の第1便が売り切れになりました。9月29日には同じプロセッサを積んだGMKtecのEVO-X5 Proも紹介しています。

誰に関係する:大きなLLMを手元のPCで動かしたい人。グラフィックボードを何枚も積むかわりに、メモリの多いミニPCを検討している人。

今できること:100万円を超える価格なので、まずは今のPCやグラフィックボードでどこまで動かせるかを試してから判断するのがおすすめです。グラフィックボードで組む場合との比較はローカルLLM向けグラボおすすめ5選、ローカルLLMの始め方はローカルLLMの始め方で解説しています。

出典:ACEMAGIC日本公式ストア(F9A)、Framework公式(Framework Desktop DIY Edition)/関連報道:PC Watch、TechPowerUp(確認日:2026-10-01)

5. llama.cppが「GLM-5.3-Flash」に対応 総320B・動作時18Bのオープンモデル

何が起きた:ローカルでLLMを動かすツール「llama.cpp」に、Z.aiのオープンモデル「GLM-5.3-Flash」への対応が9月30日に取り込まれました。GLM-5.3-Flashは、全体で320B(3,200億)パラメータ、1回の処理で動くのは18Bという仕組みのモデルで、テキストと画像の両方を扱えます。ライセンスはMITで、商用利用もしやすい条件です。llama.cppはOllamaやLM Studioなど多くのツールの土台になっており、今後これらのツールでも使いやすくなることが期待されます。

誰に関係する:OllamaやLM Studioで、ネットにつながずにAIを使いたい人。依頼主の資料を外部のAIに渡したくない人。

今できること:全体のサイズが大きいため、動かすには多くのメモリが必要です。まずは自分のPCのメモリとグラフィックボードの容量を確認し、小さいモデルから試しましょう。必要なスペックの目安はAI用グラフィックボードの選び方で整理しています。

出典:GitHub「ggml-org/llama.cpp」プルリクエスト #27773、Hugging Face「zai-org/GLM-5.3-Flash」(原文英語・編集部訳)(確認日:2026-10-01)

今日の一言(編集部コメント)

Gemini 4 Argonは、OpenAIやAnthropicと同じように「まずは限られた相手から提供する」形での発表になりました。最上位のモデルほど、すぐには使えない流れが続いています。副業で使う人にとっては、新モデルを待つよりも、今日から使えるGeminiのskillsのような機能で、いつもの作業を短くするほうが効果は大きいはずです。一方、ローカルAIの分野では、大きなモデルを手元で動かす機材とツールがそろってきました。ただ、価格はまだ高いので、手持ちのPCで試してから判断しましょう。

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情報確認日:2026年10月1日/各ニュースの詳細は出典リンク先をご確認ください。

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