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この記事で分かること
- ローカルLLMとは何か、ChatGPTなどのクラウドAIと何が違うか
- できること(要約・翻訳・機密資料・コード補助)と苦手なこと(最新情報・高度な推論)
- VRAM 8GB/16GB/24GBで動くモデルの目安と、無料で始める手順
⏱ 30秒で選ぶなら:得意なのは要約・翻訳・下書き・機密資料の処理。最新情報や難しい推論はクラウドAIと分担するのが現実的
🔍 他ツールとの違い:ツールの入れ方はローカルLLMの始め方、モデル選びは日本語ローカルLLM比較。この記事は「そもそも何ができるか」に絞っています
ローカルLLMとは、ChatGPTのような対話AIを自分のPCの中で動かす仕組みです。インターネットにつながず動き、入力した文章が外部のサーバーに送られません。ツールは無料で、使える回数の上限もありません。
ただし、何でもChatGPT並みにこなせるわけではありません。この記事では、ローカルLLMでできること・苦手なことを、クラウドAIとの違い、必要なPCスペック、副業での使い方と合わせて整理します。
ローカルLLMの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ローカルLLMとは | 公開されているAIモデルを自分のPCにダウンロードして動かすこと |
| 主なツール | LM Studio(画面操作)、Ollama(コマンド操作・他アプリと連携) |
| 費用 | ツール・モデルとも無料(PC代と電気代のみ) |
| 必要なPC | VRAM 8GB以上のGPU、またはメモリ16GB以上のMac(Apple Silicon)が目安 |
| 情報確認日 | 2026年10月7日 |
ChatGPTなどクラウドAIとの違い
| クラウドAI(ChatGPT等) | ローカルLLM | |
|---|---|---|
| データの送信先 | 運営会社のサーバー | PCの外に出ない |
| ネット接続 | 必要 | 不要(モデルの入手時のみ必要) |
| 回数の上限 | 無料枠・プランごとにあり | なし |
| 賢さ | 最上位クラス | モデルとPC次第。最上位には届かない |
| 最新情報 | Web検索できるものが多い | モデルの学習時点まで |
ローカルLLMの強みは「データを外に出さない」「上限なく使える」の2点です。反対に、賢さと最新情報ではクラウドAIが上です。
ローカルLLMでできること
複数の解説記事(@IT、クラスメソッド、gihyo.jp、PC Watch)で共通して「実用的」とされている使い方です。
- 要約:会議メモ・資料・長い文章を短くまとめる
- 翻訳:英語の資料やマニュアルの翻訳。8GB VRAMの軽量モデルでも実用的という評価が多い
- 文章の下書き:ブログ・メール・説明文のたたき台
- 機密資料の処理:社外秘の資料や個人情報を含む文章を、外部に送らずに整理・要約
- 分類・タグ付け:大量の文章を「カテゴリ別に分ける」などの定型作業を、回数を気にせず回す
- 資料を読ませて質問(RAG):LM StudioはPDFなどを添付して、オフラインのまま内容について質問できる(公式ドキュメントで確認)
- 画像の内容を読む:画像を入力できるモデル(ビジョンモデル)なら、写真や図の説明・分類ができる(Ollama公式ドキュメントで確認)
- コード補助:簡単なコードの作成・説明。高性能なPCでは本格的なコーディングに使う人も出てきている
ローカルLLMのコーディング利用
Ollamaは2026年1月、Claude Code(AnthropicのAIコーディングツール)からローカルモデルを呼び出せる互換機能を公開しました(Ollama公式ブログ)。ただし@ITの記事では「Claude CodeやCodexレベルの高度なAIコーディング」はまだクラウドの方が上と整理されています。下書きや小さな修正はローカル、難しい設計はクラウドと使い分けるのが現実的です。→ Claude Codeとは?
ローカルLLMが苦手なこと
- 最新情報:モデルは学習した時点までの知識しか持たない。ニュースや料金の確認には向かない
- 高度な推論・複雑な作業:長い手順を自分で考えて進める作業(エージェント)は、クラウドの最上位モデルとの差が大きい
- とても長い文章の読み込み:長い文章を一度に入れると、回答が出るまでに時間がかかる。gihyo.jpの筆者は長い文脈で「10〜20分待つ」ことがあったと報告している
- 小さすぎるモデルの日本語:PC Watchの検証では、9Bクラスを強く圧縮(Q3)すると不自然な回答が出たとのこと。Qwen系では中国語が混じることもある
ローカルLLMで画像生成はできる?
LLMは本来「文章を扱うAI」なので、画像生成は別の仕組みです。ただしOllamaは2026年1月に画像生成の実験機能をmacOS向けに公開しました(Windows・Linuxは今後対応予定と公式ブログに記載)。
Windowsで今すぐ画像を作りたい場合は、画像生成専用のツールを使うか、クラウドの画像生成AIを使う方が手軽です。→ 画像生成AIおすすめ比較
必要なPCスペックの目安(VRAM別)
ローカルLLMの性能は、GPUのメモリ(VRAM)でほぼ決まります。一般的な圧縮(Q4量子化)を前提にした目安です。
| VRAM | GPUの例 | 動くモデルの目安 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| 8GB | RTX 4060/5060 | 4〜9Bクラス | 要約・翻訳・下書き |
| 16GB | RTX 5060 Ti 16GB、Mac 16GB | 12Bクラス(一部の26Bも) | 資料を読ませて質問・コード補助 |
| 24GB | RTX 3090/4090、Mac 32GB〜 | 27〜35Bクラス | より自然な日本語・長めの文章 |
※@IT(2026年春)とクラスメソッド(2026年夏)の表をもとにした目安。新しいモデルは「全体は大きいが一度に使う部分は小さい」タイプ(MoE)が増えており、同じVRAMでも速く動くことがあります。
速度の目安:利用者の報告では、9〜12Bクラスで毎秒10〜80トークン前後と環境によって大きく差があります(Mac mini M4 16GBで約10、RTX 5060 Ti 16GBで40〜80前後)。日本語なら毎秒10トークンでも「読む速さ」程度です。
自分のGPUで何が動くかは ローカルLLM VRAM計算機 で確認できます。GPU選びは ローカルLLM向けグラボおすすめ にまとめています。
入門の目安になるVRAM 16GBのグラボの例:
PCごと買い替える場合は、GPUを選んで構成できるBTOパソコンも選択肢です。→ 【FRONTIER】
/パーツの型番まで選べるショップなら パソコンショップSEVEN/静かさや冷却にこだわるなら BTOパソコンのサイコム
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料金:ツールは無料で使える
- LM Studio:無料。2025年7月から仕事での利用も申請なしで無料になった(公式ブログ)
- Ollama:自分のPCで動かす分は無料・無制限(公式の料金ページ)。大きなモデルをOllamaのクラウドで動かす有料プラン(Pro 月20ドルなど)もあるが、ローカル利用には不要
- モデル:無料で公開されているものが中心。商用利用の条件はモデルごとのライセンスで異なる
無料でどこまで使える?
ローカルで動かす限り、回数や文字数の上限はありません。制限になるのは**PCの性能(VRAM・メモリ)**だけです。クラウドAIの無料枠と比べたい場合は 主要AIツールの無料枠まとめ を参照してください。
評判・使用感
解説記事・技術ブログ・利用者の投稿で多い声を集約しました。
- 良い点:翻訳・要約なら8GB VRAMでも十分使える、という評価が多い
- 良い点:データが外に出ないので、社外秘の資料を安心して扱える
- 良い点:2026年はモデルの進化で「コードがかなり書けるようになった」という報告もある
- 気になる点:VRAMが足りないと選べるモデルが限られ、遅くなる
- 気になる点:長い文章を読ませると待ち時間が長い。AMD製GPUはNVIDIAより設定の手間が多いという声
- 気になる点:クラウドの最上位モデルと比べると、難しい質問への答えの質に差を感じる
副業での活用
| 場面 | ローカルLLMの使い方 |
|---|---|
| 資料作成・事務の受託 | クライアントの社内資料を外部に送らずに要約・整形 |
| 翻訳の下訳 | 回数を気にせず下訳を作り、仕上げは自分で確認 |
| ブログ・ライティング | 構成案や下書きはローカル、仕上げはクラウドAIで |
| データ整理 | アンケートの自由記述の分類・タグ付けを大量に処理 |
クライアントの資料をAIに入れてよいかは、契約やルールを必ず確認してください。ローカルLLMはデータを外に出さない分、こうした場面で使いやすい道具です。なお、AIを使っても副業の収益は保証されません。→ AI資料作成の副業
ローカルLLMが向いている人
- 機密性の高い資料をAIで処理したい人
- 翻訳・要約・分類など、同じ作業を大量にこなしたい人
- クラウドAIの回数制限や月額料金が気になる人
- すでにVRAM 8GB以上のGPUやメモリ16GB以上のMacを持っている人
反対に、最新情報の調査や難しい相談が中心なら、ChatGPT などのクラウドAIの方が向いています。
始め方(無料・約3ステップ)
- LM Studio をダウンロードしてインストール(Windows・Mac・Linux対応)
- アプリ内の検索で「Qwen」「Gemma」などのモデルを探し、自分のVRAMに合うサイズ(最初は4〜9Bクラス)をダウンロード
- チャット画面でモデルを読み込み、日本語で話しかける
詳しい手順とOllamaとの違いは ローカルLLMの始め方、日本語に強いモデルは 日本語ローカルLLM比較 で解説しています。
よくある質問
Q. ローカルLLMとは、簡単に言うと何ですか? A. ChatGPTのような対話AIを、ネットを通さず自分のPCで動かすことです。ツールとモデルは無料で使えます。
Q. ローカルLLMに必要なスペックは? A. 目安はVRAM 8GB以上のGPU、またはメモリ16GB以上のMac(Apple Silicon)です。LM Studioの公式は、WindowsならRAM 16GB以上とVRAM 4GB以上のGPUを推奨しています。
Q. ローカルLLMで画像生成はMacでできますか? A. Ollamaの画像生成の実験機能がmacOS向けに公開されています(2026年1月)。まだ実験段階なので、本格的に使うなら画像生成専用のツールも検討してください。
Q. 日本語でおすすめのモデルは? A. 2026年10月時点ではQwen・Gemma系が定番です。ライセンスと必要VRAMの比較は 日本語ローカルLLM比較 を参照してください。
Q. ローカルLLMに危険性はありますか? A. データが外部に送られない点では、クラウドAIより情報漏えいのリスクは小さいです。注意点は、モデルを公式や信頼できる配布元から入手すること、モデルごとのライセンス(商用利用の条件)を確認すること、AIの回答に誤りがありうることの3つです。
まとめ
- ローカルLLMは要約・翻訳・下書き・機密資料の処理が得意。上限なし・データを外に出さない
- 最新情報・高度な推論はクラウドAIが上。ローカルとクラウドの分担が現実的
- 目安はVRAM 8GB〜(快適なのは16GB〜)。ツールはLM Studio・Ollamaとも無料
→ 他のAIツールとの料金比較は AIツール料金早見表(毎月更新)へ。
情報確認日:2026年10月7日/ツール・モデルは頻繁に更新されます。最新情報は Ollama公式・LM Studio公式 をご確認ください。 参考:@IT「ローカルLLMは本当に手元で動くのか?」、gihyo.jp「自宅でローカルLLMを動かしてみた」、クラスメソッド「2026年夏のローカルLLM事情」、PC Watch「ローカルLLMの選び方と快適化テク」

