ローカルLLMのコーディング向けおすすめ4選【2026年版】必要VRAMと使い分けを比較

コーディング向け ローカルLLMおすすめ4選 必要VRAMと使い分け

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この記事で分かること

  • Qwen3-Coder・Devstral・gpt-ossなど4モデルの必要VRAMと得意分野
  • VRAM 16GB・24〜32GB・64GB以上の環境別に、どれを選ぶか
  • VS CodeやClaude Codeとつなぐときに文脈長で必要メモリが増える理由

⏱ 30秒で選ぶなら:迷ったらQwen3-Coder 30B-A3B。VRAM 16GBで長い文脈も使いたいならgpt-oss-20b、24GB以上でエージェント用途ならDevstral Small 2

🔍 他ツールとの違い:GPUの選び方はローカルLLM向けグラボおすすめ、日本語の文章向けは日本語オープンLLM比較。この記事は「コードを書かせる」用途に絞っています

自分のPCで動かすローカルLLMに、コードを書かせたい人向けに、コーディングで名前の挙がる4モデルを比べました。比べるのは、動かすのに必要なVRAM、ライセンス、向いている使い方の3つです。

結論を先に書くと、迷ったらQwen3-Coder 30B-A3Bです。VRAM 16GBのGPUで長い文脈を使いたいならgpt-oss-20b、24GB以上のGPUやメモリ32GB以上のMacでエージェントとして使うならDevstral Small 2が候補になります。

ローカルLLMをまだ動かしたことがない場合は、先にローカルLLMの始め方(Ollama・LM Studio)を読むと、この記事の話が分かりやすくなります。

目次

結論:環境別のおすすめ早見表

環境 おすすめ 理由
VRAM 8〜12GB Qwen3-Coder 30B-A3B(一部をメインメモリへ) MoEなので、はみ出しても速度が落ちにくい
VRAM 16GB Qwen3-Coder 30B-A3B/gpt-oss-20b 速さならQwen3-Coder、長い文脈ならgpt-oss
VRAM 24〜32GB Devstral Small 2/Qwen3-Coder 30B-A3B どちらもVRAMに収まる。エージェント用途ならDevstral
メモリ64GB以上(Mac等) Qwen3-Coder-Next 80Bの大型MoE。Claude Codeなどとの連携を公式が案内

比較表:4モデルの基本情報

モデル 大きさ Ollamaの配布サイズ ライセンス 得意なこと
Qwen3-Coder 30B-A3B 総30.5B(動くのは3.3B) 19GB Apache 2.0 コード生成が速い
Devstral Small 2 24B 15GB Apache 2.0 エージェント(複数ファイルの編集)
gpt-oss-20b 総21B(動くのは3.6B) 14GB Apache 2.0 推論・ツール連携・省メモリ
Qwen3-Coder-Next 総80B(動くのは3B) 52GB Apache 2.0 大きいコードベースのエージェント

情報確認日:2026年10月18日(各モデルのHugging Face公式ページとOllamaのモデルページ)。4つともApache 2.0なので、商用利用・改変が可能です。

比較の基準:必要なメモリは「文脈の長さ」で変わる

コーディングでローカルLLMを使うときは、チャットより文脈(一度に読ませる量)が長くなりがちです。ファイルを何本も読ませたり、エディタやエージェントから使ったりすると、そのぶんVRAMを多く使います。

当サイトのVRAM計算機で、4bit量子化(Q4_K_M)の必要メモリを文脈の長さ別に計算しました。

モデル 文脈8K 文脈32K 文脈64K
Qwen3-Coder 30B-A3B 約20.4GB 約23.0GB 約26.6GB
Devstral Small 2 約16.9GB 約21.1GB 約26.8GB
gpt-oss-20b 約13.2GB 約14.1GB 約15.2GB
Qwen3.8 27B(参考) 約18.4GB 約20.3GB 約22.7GB

計算上の目安で、実際の使用量はソフトや設定で変わります。gpt-oss-20bだけは文脈を長くしても増え方が小さいので、16GBのGPUで長い文脈を使うときに有利です。

各モデルの解説

1. Qwen3-Coder 30B-A3B(Alibaba Qwen)

  • 向いている人:まず1つ試したい、コードを速く出してほしい
  • 強み:全体は30.5Bですが、1文字ごとに動くのは3.3Bだけ(MoEという仕組み)。そのためVRAMからはみ出しても速度が落ちにくいです。公式ページはQwen CodeやClineとの連携を案内しています
  • 注意点:考えてから答える「思考モード」はありません(公式)。文脈8Kでも約20GBなので、16GBのGPUでは一部をメインメモリに置くことになります
  • → 必要VRAMの詳細:Qwen3-Coder 30B-A3Bの計算結果

2. Devstral Small 2(Mistral AI)

  • 向いている人:AIにファイルを読ませて、複数ファイルの修正まで任せたい
  • 強み:コードの修正を自動で行う力を測る「SWE-bench Verified」で68.0%(Mistral公式)。Mistral Vibe(公式のCLIツール)・Cline・Claude Codeなどでの利用を公式が案内しています
  • 注意点:すべての重みが毎回動く「密な」モデルなので、VRAMからはみ出すと大きく遅くなります。公式の推奨は**RTX 4090 1枚、またはメモリ32GBのMac**です。上位版のDevstral 2(123B)はデータセンター向けで、ライセンスも改変MITと別です
  • → Devstral Small 2の計算結果

3. gpt-oss-20b(OpenAI)

  • 向いている人:VRAM 16GBで、長めの文脈やツール連携を使いたい
  • 強み:OpenAI公式が「16GBのメモリで動く」と説明しているモデルです。推論の強さを低・中・高の3段階で切り替えられ、関数呼び出し(ツール連携)にも対応しています
  • 注意点:コーディング専用ではないので、コードの出来はQwen3-Coderの方が良いという実測報告があります
  • → gpt-oss-20bの計算結果/日本語の文章での評価は日本語オープンLLM比較

4. Qwen3-Coder-Next(Alibaba Qwen)

  • 向いている人:メモリ64GB以上のMacや、大容量メモリのPCを持っている
  • 強み:総80Bの大型MoEで、動くのは3B。公式ページは、Claude Code・Qwen Code・Clineなどいろいろなエージェントで使えることを特長に挙げています
  • 注意点:Ollamaの配布サイズが52GBあり、一般的なGPUのVRAMには収まりません。公式も、メモリが足りないときは文脈を32Kに縮めるよう案内しています
  • → 大きいモデル向けのPCはMacで動かすローカルLLMを参照

このほか、汎用モデルのQwen3.8 27B(2026年8月公開・Apache 2.0)も、公式がコーディングやエージェントでの改善を挙げています。日本語での説明も一緒に頼みたいときの候補です。

評判・使用感(ユーザーの声)

個人ブログ・技術記事の実測報告を集約しました。

  • 良い点:Qwen3-Coder 30B-A3Bは「実用的な速さで、動くコードが出る」という報告が多いです。RTX 5090での比較では、5モデルとも出題した条件を満たし、違いは読みやすさや書き方の方針に出たという結果もありました
  • 良い点:RTX 4070(12GB)での比較では、コードの正答率はQwen3-Coderが上、メモリの少なさはgpt-oss-20bが上で、2つを使い分けるのがよいという結論でした
  • 気になる点:Claude Codeをローカルモデルにつなぐと、ファイルの作成などのツールをうまく呼べず、コードを文字で表示するだけになったという失敗例があります。速度も、クラウドのAIよりかなり遅いという声が目立ちます
  • 気になる点:生成されたコードに、存在しない関数名や古い書き方が混ざることがあるので、必ず実行して確かめる必要があるという指摘があります
  • 利用者報告の数値(2026年7〜8月時点):Qwen3-Coder 30B-A3Bで、RTX 4060(8GB)とメインメモリの併用が約27 tok/秒、RTX 4070(12GB)が約38 tok/秒、RTX 5060 Ti 16GBが約66 tok/秒、RTX 5090が約231〜271 tok/秒(いずれも個人の実測・文脈の長さや設定で変わります)

選び方のポイント

  • VRAM 8〜12GB:Qwen3-Coder 30B-A3Bを、一部メインメモリに置いて使う。RTX 4060(8GB)でも約27 tok/秒の報告があります。メインメモリは32GB以上あると安心です
  • VRAM 16GB:短い質問や関数単位の作成ならQwen3-Coder、エディタから長い文脈を使うならgpt-oss-20b
  • VRAM 24〜32GB(RTX 4090・RTX 5090など):Devstral Small 2もQwen3-CoderもVRAMに収まる。複数ファイルを直させたいならDevstral
  • メモリ64GB以上のMac・PC:Qwen3-Coder-Next
  • 使うツール:VS Codeなら拡張機能のContinueやClineがOllamaに対応しています。Clineの公式は、ローカルモデルでは「Use Compact Prompt」を有効にするよう案内しています。Claude Codeはollama launch claudeでつなげますが、Ollama公式は文脈64K以上を推奨しているので、上の表の64Kの列を目安にしてください

GPUの価格と予算別の選び方はローカルLLM向けグラボおすすめにまとめています。

副業での使い方

  • 向いている作業:社外に出したくないコードの下書き、テストコードの作成、エラーの原因の当たりをつけるなど、量が多く、自分で確認できる作業
  • クラウドと分ける:設計や難しい修正はクラウドのAI(Claude Code・ChatGPT)、決まった形の作業はローカル、と分けると、クラウドの利用料や上限を節約できます
  • AIでコードを書けても、案件の獲得や収益は保証されません。仕事として納品するときは、動作確認と、依頼元がAIの利用を認めているかの確認が必要です

よくある質問

Q. ローカルLLMのコーディングは16GBのVRAMで足りますか? A. 足ります。gpt-oss-20bなら文脈64Kでも約15GBの計算で、VRAMに収まります。Qwen3-Coder 30B-A3Bは一部をメインメモリに置くことになりますが、RTX 5060 Ti 16GBで約66 tok/秒の実測報告があります。

Q. ローカルLLMはVS Codeで使えますか? A. 使えます。Ollamaでモデルを動かし、VS Codeの拡張機能Continue(チャット・補完)やCline(エージェント)からつなぐのが一般的です。Ollamaの入れ方はOllamaのインストール手順を参照してください。

Q. ローカルLLMのコーディングエージェントは、クラウドのClaude Codeの代わりになりますか? A. 今のところ完全な代わりにはなりにくいです。ローカルモデルではツールの呼び出しに失敗する例や、速度がかなり遅いという報告があります。決まった作業をローカルに任せ、難しい作業はクラウドを使う使い分けが現実的です。

Q. 作ったコードを仕事で使っても大丈夫ですか? A. この記事の4モデルはApache 2.0で、商用利用が認められています。ただし生成されたコードが既存のコードに似ていないか、依頼元のルールに合っているかは自分で確認しましょう。

PCごと買うなら:24GB以上のGPUや大容量メモリのPCを組むなら、BTOパソコンのショップで、上の表の必要メモリを目安に構成する方法もあります。→ 【FRONTIER】/パーツの型番まで選べるショップなら パソコンショップSEVEN/静かさや冷却にこだわるなら BTOパソコンのサイコム

まとめ

  • 迷ったらQwen3-Coder 30B-A3B。MoEで速く、VRAM 8〜16GBでも動く
  • VRAM 16GBで長い文脈を使うならgpt-oss-20b、24GB以上でエージェント用途ならDevstral Small 2、メモリ64GB以上ならQwen3-Coder-Next
  • エディタやClaude Codeとつなぐと文脈が長くなり、必要メモリが増える。生成されたコードは必ず実行して確認する

→ VRAM計算機/ローカルLLMの始め方/AI用グラボの選び方/AIツール料金早見表


情報確認日:2026年10月18日/モデルの仕様・ライセンスは各公式ページで確認しました。必要メモリは当サイトの計算による目安で、速度は個人の実測報告です。実際の値は環境・設定で変わります。 参考:Qwen3-Coder-30B-A3B-Instruct、Qwen3-Coder-Next、Devstral Small 2、Devstral 2の発表(Mistral AI)、gpt-oss-20b、Claude CodeとOllama(Ollama公式)、Qiita(RTX 4070で実測)、Qiita(8GB VRAMで実測)、ai-hardware-zukan(RTX 5060 Ti 16GBで実測)

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